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山下澄人の芥川賞作品『しんせかい』の感想をまとめてみた「聴いたことのない音楽のよう」「平易な文章だが何かを微妙に揺さぶる」

2017年最初の芥川賞が決定しました。
山下澄人著「しんせかい」です。
この本がどのような感想が集まっているものなのか?山下氏とはどのような人なのか?
まとめてみたので紹介していきます。

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山下澄人の芥川賞作品『しんせかい』の感想をまとめてみた

まずは芥川賞をとった『しんせかい』のあらすじからみてみましょう。

『しんせかい』のあらすじ

19歳の主人公山下スミトは、演劇塾で学ぶため、船に乗り北にある「谷」と呼ばれる場所を目指します。
そこでは俳優や脚本家を目指す若者たちが自給自足の共同生活を営んでいました。
そこでの過酷な肉体労働や演劇塾の恩師との軋轢、地元女性と同期との人間関係などを描いた私小説となっています。

本人曰く「私小説でなく読んでもらってもいい」とのことですが、彼の経歴と作品の中の主人公の経験がよく似ている、
そして名前が同じということから自分の経験を基に書いたというのは間違いなさそうです。

山下澄人の経歴

山下澄人氏は作家としてはちょっと変わった経歴の持ち主で、地元神戸の商業学校を卒業した後、「北の国から」で知られる倉元聰さん主催の「富良野塾」に二期生として入りました。
その後2年で富良野塾を卒業し、自分の劇団を立ち上げるなどして演劇の世界で二十代を過ごします。その後作家活動を開始し、ついに芥川賞を受賞するまでの作家になったようです。
こうした一見変わった経歴が芥川賞を受賞するような斬新な作品を書き上げた源なのかもしれません。

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しんせかいの感想一覧

そこでツイッターや、アマゾンレビューなどから『しんせかい』のピンとくる感想をピックアップしてみました。

ポジティブな感想
「読み続けたいと思える作品だった」
「しんせかいっていうタイトルに惹かれる」
「小説としても優れてるけど、富良野塾の内側が描かれてるのが大きい」
「物語の展開にドキドキさせられる表現手法が良い」
「文章が極めて平易で読みやすい」
「鈍さの力感が印象的」
「山下氏の他作品と違いこの作品は、一人称の語り口が時折、三人称の語り口に変わったりするけれどそれが成功している。読後感は悪くない」
「全体の印象が、鉛筆のデッサンの跡が残る淡い水彩画のよう」
「視点がフラフラ変わるので読者からすると感情移入していたのにあれっという感じになるが、かえってそれがドキドキ感を生んだ」
「聴いたことのない音楽を奏でているようだ」
「爆笑した部分もある」
「子供が書いたと言ってもわからないくらい、平易で、時折稚拙な言葉があるのだが、何か独特で微妙な感情を揺さぶられた」

ネガティブな感想
「早い話富良野塾暴露話でしょこれ」
「私小説と捉えると奥行きが半減する」
「視点の移り変わりが良い」
「あっさりしたどこにでもありそうな作品」

出典:twitter
出典:https://goo.gl/a2BrfC

読者の感想も概ね好評な「しんせかい」、さすが芥川賞受賞作品というところでしょうか。
一部では年2回となった芥川賞・直木賞はあまり重みがないと言われますが、それでも受賞するのはとても大変なことですし、名誉なことです。芥川賞受賞をきっかけにこの作品を手に取る人も多いでしょう。こうした賞により、売り上げが下がり続けている出版業界が少しでも回復してくれればいいなと思います。あまり本を読まない私も久しぶりに読んでみたくなりました。

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